SSブログ

●シンプレクサス工房に来た蝶達


 甲斐市メガソーラー建設による立木伐採によって,この地域の動植物相が激変したことについてはすでに何回も触れて来た.
 林業崩壊で荒れ放題となっていた里山はこの方針の前に全面降伏し,山は電力を生み出す工場と成った.開発から取り残された工房がささやかな避難場所となっているのだろうか,昨日は完全にこの地から消えたと思っていたオオムラサキのメスが樹液を求めて集まってきた.しかし,往時の数からすればとても復活とは言えない数だ.

オオムラサキ♀.jpeg

 樹液を出しているこの木はコナラの樹齢十数年の庭木で,なぜか今年枯枝が増大した病木を疑わせるものである.カシノナガキクイムシ寄生によるナラ菌による病状進行ではないことを祈るばかりであるが,来年のことは分からない.それに不吉なことはもう一つある.樹液を求めて集まって来た昆虫の中に不思議な蝶が加わっていた.最初は大旅行中のアサギマダラかと思ったが赤い斑点からアカホシゴマダラのように見える.しかしそうだとすると日本では奄美大島にしか生息しないはずだ.朝鮮半島や中国本土では普通に観られる蝶だから,これは在りえないことが起こっていることになる.

アカボシゴマダラ?.jpeg
nice!(2)  コメント(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

「僕の町の戦争と平和」番外詩編|- ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。