SSブログ

帰る処は見えないけれど [作曲]

 

ノスタルジックR&Bを聴いていたら,以前メモしておいた詩
がふと頭に浮かびました.どんな状況で書いたのかあまり
記憶は定かではないのですが,これを読みながら作ったのが
今回のノスタルジックR&B2です.

 詩のタイトルはとりあえず”帰る処は見えないけれど”にしました.
貼り付けたイメージは,舞踏家Min Tanaka氏の「ウミヒコヤマヒコ
マイヒコ」からの1ショットのコラージュです.

詩は未だ完成したものではありませんが,音楽を聴きながら
踊ったり,声を出したりして戴ければ幸いです.

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー●

飲んだくれてふらふらと夜の森に出る.
 盆地の夜景が目の前に広がり,
生と死の境が融けて見える.

ほら,分かるだろう.
物達が恐ろしく雄弁で,
何万光年も向こうの世界と
足元の世界とが,
真一文字に繋がってしまうのが.

ああ,もう止めよう,求めるのは.
あくせくと働くのは.

君よ,大きな鳥が舞い上がるのを見たか.
祭りの後の風車,水に落ちた僕の思い出.
ろうそくが燃え尽きた時,
夜風の中に聞こえるのは微かな囁きだ.
遠い昔に置いてきた一冊の本を
忘れたのは僕かもしれない.

くるくる回る.
哀しみも喜びも捨てて.
きしむ僕の手足,
夜風に髪がゆれる,
ゆれる,ゆれる.


nice!(8)  コメント(2) 
共通テーマ:アート

nice! 8

コメント 2

音楽と詩がとてもあっていて素敵ですね。
by (2007-07-27 23:06) 

symplexus

テッピーさん
 つたない詩,曲を読んだり聴いたりして頂きありがとうございます.
盆地の風景もこうした発想と関係有るのかもしれません.冬は特に
風が強いとき星が綺麗です.
by symplexus (2007-07-28 08:48) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。